2024/7/21はビーバー隊・カブ隊合同活動「水源探索」です。
山関係のお仕事をされている保護者の方が企画・準備を行ってくれました。
大分川の水源がどこにあるのかを探索しに行きます!
朝は恒例のカブコール!
朝早いとはいえ、梅雨も明けとても暑いので、集会はほどほどに日吉神社にお参りしてから早速出発です!
今日は団委員長がバスを出してくれたので、皆で一緒に向かいます。
スカウト達には色々な資料が配られました。
バスの中ではカブ隊恒例のクイズ
今日は水に関わる所に行くので「水クイズ」
日本では水道水を飲むことができますが、世界で水道水を飲むことができる国はいくつあるか?
正解は「12か国」アジアでは日本以外はありません。日本が誇る一つの文化でもあります。
他にも水が清潔であることから生まれた料理(かき氷・そうめん・ダシ文化)や、水が各国の料理に大きな影響を与えていることなどを色々と説明してくれました。
これから行くところは「ななせダム」
住んでいる所からどのくらい離れているか地図で確認です。
ななせダムに到着すると、国土交通省の方が出迎えてくださいました。
こちらも保護者の方が下見に行った時に活動内容を説明すると、お休みにも関わらずダムの解説を申し出て下さいました。
本当に感謝しかありません。
普段調べてもわからないことも、色々と聞くことができました。
---以下ダムのご解説で聞いた内容です---
ななせダムの目的は、洪水調節・水道水・河川環境用水です。
ダムの事業開始は1970年、完成は2020年。トータル50年かかっている。
主に道路の付け替えや移転に時間がかかっており、ダム自体の施工は5年ほど。
総工費は1036億円。ダム容量はレゾナックドーム13個分。
ダムは川下流の生態系の維持の為に、0.5t/日を常に流している。
ダムの底面より少し上の方を放流しており、そこの水温が10℃程度と低いため、川の水温が急激に変化しないための工夫。
水質・水位維持は、下流の古国府にある浄水場で取水して調査している。
試験的にダムをいっぱいまで貯めて、ダムの耐久性などをテストしている。
貯めるのに4か月ほどかかり、2024年は9月頃から開始。
ダム石積みの上にある小さいウキの様なものは「アバ」といいGPSが組み込まれている。
アバの役割は水が貯まると数mm程度ダムが変形するので、ダムに異常がないかを確認している。
震度3以上の地震が発生すると、ダムに異常が無いかを3時間以内に報告する義務がある。
一部いびつな形をしている部分は、絶滅危惧種であるクマタカのつがいの生息地を壊さないため。
---以上がダムのご解説で聞いた内容です---
他にもここでは書ききれない色々なことを教えて下さいました。
ななせダムには3つの石碑があり、それぞれ以下の様な意味がありました。
●「山紫水明」元々住んでいた地域の方々のため
●「志士達の足跡」事業従事者の方々のため
●「ななせダム」地域の人がつけた名前(正式名称は大分川ダム)
他にも、ななせダムには7つのハートが隠されており、全て見つけると幸せになれるとか・・・。
最後に国土交通省の方と記念撮影を行い、ななせダムを後にしました。
休日返上でご解説頂いた担当者の方、本当にありがとうございました。
じゃあ次の場所へレッツゴー!
バスの中では山のこと、阿蘇のこと、国立公園のことなど、保護者の方の本職の話も出てきて知らないことだらけでめちゃくちゃ面白かった!
例えば、植物は二酸化炭素を吸ってくれますが木によって吸収量が違い、スギやヒノキといった針葉樹がたくさん二酸化炭素を吸ってくれるそうです。
さらに、樹齢が進むと吸収量が減るため、樹齢が進んだスギやヒノキは伐採する方が、地球にやさしいとのこと!驚きです!
また、海が太陽の熱によって蒸発して雲になり、雲から山へ雨が降り、川へ流れる「川の水循環」は、1サイクル10日程度で、10日もすると川の水は全て入れ替わることも知りませんでした。
ほかにも国立公園には3種類があり、第1種特別地域になると人の手を入れてはいけない地域になっており、この知識が今から行くところに深く関わってきます。
色々と準備して下さった保護者の方に感謝です!
本日2つ目の行先は「男池湧水」
阿蘇の黒岳で長い時間をかけてろ過されて湧き出た「日本名水百選」にも選ばれています。
男池の駐車場に到着して、さあ!外で昼ご飯を!と思ったのも束の間、突然の大雨。
仕方なく、みんなバスでスカウト弁当を食べることに。
ご飯を食べたら、次週のキャンプに向けて「朝ごはん」「スタンツ」を組ごとに決めました。来週のキャンプが楽しみだね~。
なかなか雨がやまないので、暇を持て余したスカウト達が全力にらめっこ!いつでもどこでも遊べるスカウトはすごいなぁと感心です。
遊んでいる内に雨が止み、晴れ間ものぞいて来ました。
さぁ「男池湧水」へ歩いて出発です!
男池湧水までの森の小路は、入った瞬間ちょっと涼しく、木漏れ日がとってもキレイ。
数分歩くと湧水に到着!すこし手を入れてみるとめちゃくちゃ冷たい!
水を汲みたいけど、この先の滝を見に行ってからまた来ることに。
ご飯も食べたし、ちょっと運動に「名水の滝」を目指してレッツゴー!
途中の道でちょっと驚くことがありました。
岩場近くに何やら涼しいところがあり「なんか足元が冷たいな~」と思い地面近くに手を近づけると・・・
「温度が全然違う!」
近くに風穴があるのか、岩場の斜面から絶えず冷たい空気が足元をながれており、空気の層ができていました。
現地に行かないと絶対にできない経験です。
百聞は一見に如かずとはよく言ったものですね。
名水の滝へは、斜面や階段を登ったり降りたり、ハイキング気分で楽しい!
15分もすると滝が見えてきました!滝壺の水しぶきが歩いて熱くなった体を冷やしてくれます。
水を触るととっても冷たく、水温は15~20℃前後。
ちなみにここの水は飲めないそうです。
少し冷たい水と滝を満喫したら記念撮影。
秋口に来たら紅葉が美しいそうです。また来たいですね。
男池の湧水まで戻ってきたので、みんなで水を汲もう!
その場で飲んでみると・・「おいしい!」いつも飲んでいる水と全然違う!
喉も乾いていたので、ついついたくさん飲んでしまいます。
この汲んだ水は後で使います。
男池湧水が湧き出てくる山の上は第1種特別地域の国立公園なので人の手や牧場がなく、飲用に適した湧水のため飲むことができます。
もし、牧場等があった場合は牛糞などが地下水へ流れてしまい、大腸菌が検出されるため飲用できないそうです。
男池湧水の近くには、自然の不思議な現象がたくさんありました。
「岩をつかむ木」「岩を飲み込む大木」黒岳の土はとても柔らかいので、大木がバランスを保つために岩をつかんだりしているようです。
シカによる樹皮の食害が問題になっているそうです。
シカの罠猟についても少し教えて頂きました。ちょっと興味あるかも。
男池湧水楽しかった~!
続いて向かう場所は、男池から車で5分の「白水鉱泉」です。
ここの水は天然の炭酸泉で、飲んでみると炭酸を感じることができます。
その場で飲む程度であれば無料で試飲が可能です。
ここで今日の最後のイベント「利き水」
家から持ってきた「水道水」と「男池の湧水」と「白水鉱泉」とを飲み比べしてみます。
他にもカルピスやレモン水も準備してくれたので、皆で思い思いに試してみました。
やっぱり家の水道水とは違い、湧水の方がおいしかったり、白水鉱泉の水でカルピスソーダができたり、色々楽しみながら試飲ができました。
試飲がおわったのも束の間、横の水路に近づくスカウト達。
そしておもむろに靴下を脱ぎ、みんな水路へ。やっぱり子供たちは水が好きですね。
一通り遊んだら、日吉神社へ帰宅です。
今日は一日運転をしてくれた団委員長へみんなからお礼を。
そして今日の企画・準備をしてくださった保護者の方へお礼の言葉を言い今日はおしまいです。
来週は一年の大イベントキャンプ!みんな元気に過ごしてね~。
宿題も忘れずに!