ボーイスカウトで何を学べるの?
ボーイスカウトで何を学べるの?
非認知能力とは、テストなど数値化できない能力のことです。
「企画力」「応用力」「忍耐力」「協調性」「創造性」
ボーイスカウトでは「非認知能力」の教育に重きをおいた、世界的な教育機関です。
近年毎年のように新しい技術が生まれ、激動の時代を迎えています。そんな変化の時代に必要と言われているのが「非認知能力」です。
今まで安定していた職種であった士業(弁護士・税理士etc)がAIに取って変わられるとも言われており、現在の子どもたちの65%は、今存在していない職業に就くことが予測されています。
10~20年後の将来を予測することが困難な時代を生きる子どもたちは、社会が大きく変化する中、自ら課題を発見し、他者(他社)と協力することで解決を図り、新しい知識や価値を創造する力を育成することが求められています。
近年の研究で社会的に成功をする人は、認知能力だけでなく、非認知能力も高いことが分かってきています。
ボーイスカウトと言えば、キャンプや歌というイメージがあると思います。もちろんキャンプも行いますが、それだけではありません。
ビーバースカウト・カブスカウト(小1~小5)は自分で考え行動する活動を多く取り入れています。一つテーマを与え仲間と一緒に考えて決めて実践するというプログラムを多く行っています。
上の年代の子は下の子を手伝ったり、色々とサポートしてもらいます。そしてその企画は自然体験を中心に多岐にわたるため、経験豊富な子どもを育むことができます。
一つ例を挙げると、「キャンプの朝ごはん」とテーマを一つ与え、献立・必要な道具・調理時間・予算を全て子供たちだけで考え、実践させるといったことを行っています。
ボーイスカウト(小6~中3)では子どもたちに企画・運営・計画・報告を自分達で行ってもらいます。もし失敗しても自分たちが責任を負うため、本気で考えるようになります。
隊長たちは、出てきた計画書に対してサポート・アドバイスをすることがメインになるため、ほとんど口出しはしません。まさに大人になった時の仕事の仕組みを遊びながら学ぶことができるのがボーイスカウトです。
このように活動で「企画力」「応用力」「忍耐力」「協調性」「創造性」といった「非認知能力」が自然と身に付けられるプログラムがボーイスカウトの魅力だと思います。
ビーバー隊・カブ隊では校区の異なる子供たちと一緒に遊ぶことになります。月に2~3回ですが同じ制服を着て、組になって一緒にゲームをしたり、泊まってキャンプをしたりと、とっても濃い時間を一緒に過ごします。一緒に活動をして思い出を共有してきた仲間は、大きくなってもボーイスカウトでつながっています。
ボーイ隊では、大人は抜きでこども達で活動するため、より絆が深まります。寝食を共に過ごす時間も長くなり、カブ隊より格段に難しくなる課題に共に励みあう仲間として深い絆が生まれます。
ボーイスカウトでは、九州キャンポリー・日本ジャンボリーなど県外のスカウト達との交流も盛んにおこなわれています。
訓練を含めると10泊以上寝食を共に過ごす県内の仲間たち。そして、初めて会う県外のスカウトとの交流。全国各地で同じ活動をしているので、すぐに打ち解けられます。他の大会で再会することも少なくありません。同じ目的・目標を持った仲間たちはスカウト達の人生の大きな財産になると思います。
ボーイスカウトは年代別に活動を行っていますが、団全体での活動も多く、中学生や高校生のスカウトが小学校低学年のスカウトと交流する機会も多いです。
先輩スカウトは今まで自分が習ってきたことを後輩スカウト達へ教えるいい機会になります。
また、小さいスカウト達は先輩スカウトのカッコいい姿を見て、あんな風になりたいと感じ、この時の経験が後々の後輩へと紡がれていく。これがボーイスカウトが長年続いている理由なんだろうなと考えさせられます。
スカウト達はリーダーという大人と交流する機会が多くあります。隊長や副長、お世話をしてくれるデンリーダー。ボーイスカウトではキャンプで長時間過ごすことも多く、大人と話すことも慣れ、付き合い方が自然と身に付きます。
そしてボーイスカウトは何といっても世界の仲間との交流が多いです。世界170か国以上5700万人のスカウト達がいます。街頭で募金活動をしていると、わたしもボーイスカウトをやっていましたという外国人に合う機会が非常に多いです。
そして、日本ジャンボリーでは外国人スカウトも多く参加し、世界ジャンボリーでは数万人の世界中のスカウトが一同に集まり、多国籍の人たちと交流することができます。
ボーイスカウトを共通語に世界と繋がれるのはボーイスカウトの魅力だと思います。